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(c) 2005 Toshimitsu Kawano 川野俊充

July 01, 2004

自分の脳の中身を覗いてみる

mybrain

友人が脳の研究をやっているというので,MRIで脳をスキャンしてもらった.

Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像法)というのは生体の内部を撮影する技術だ.核磁気共鳴現象(NMR: Nuclear Magnetic Resonance)を利用するため,電離放射線を利用するX線CTのように被爆しないし,分解能が高い.しかも血流の状態が分かる血管造影画像(MRI Angiography)がとれるので閉塞性の脳血管病変も早期に発見できる(とはいっても自分で見ても全く分からないので,もし分かる人いたらぜひ診断してください.クリックすると回転する動画が見られます).

Blood_vessels

MRIは人体の60%以上を構成する水素原子核(byハガレン)の分布を測定したものだ.動作原理はこんな感じ.まず観測対象を強烈な磁場内に配置することでその原子核のスピンの方向を揃える.そこで,ある周波数の電波を照射すると,水素原子核のみが共鳴してエネルギーを吸収する.電波をとめると励起状態が緩和する過程でそのエネルギーが放出されるので,これを観測し,信号の強度と部位を特定するためのフーリエ変換という計算を行い,画像化する.詳しくはこちらでどうぞ.

brain_slice1

それにしても,こんな風に自分の頭のスライスを眺めるのは不思議な気分だ(クリックすると切り口が移動する動画が見られます).何度も見ているうちに,左脳が少し足らなくてちょっと心配になったり,鼻の右の気道がひんまがっているのを見つけて「これがいびきの原因か」などと思わずつぶやいてみたり.他には問題ないかな?

MRI Room

MRIは数テスラもある強烈な磁場を生み出す装置なので,測定室に金属類の持ち込みは一切禁止.明示的に酸素タンク持ち込み禁止と掲示されている理由は,かつてどこかの病院で,呼吸困難の子供を測定する際,うっかり酸素タンクを室内に持ち込んでしまったところ,それが装置に向かって飛んで行き,子供に激突して殺してしまう,という事故があったため.他にも警官が拳銃を腰に付けたまま不用意に測定室内に入って行ったところ,拳銃がホルスターから飛び出して測定器に激突,暴発したなんていう事故も業界では有名らしい.わたしもうっかり腕時計をしたまま室内に入ったら見事に時計が止まってしまった.

MRI Console

被験者の頭を固定する器具に小さな鏡がついていて,測定器の中に入った後もこのMRIのコンソールが見えるようになっている.測定中は全く身動きが取れず,測定器内は暗くて狭いし,電磁石はかなりうるさいし,病気の診断のための測定をする場合だと被験者は特に不安に駆られると思う.測定時間は正味45分くらい.費用はまともに払うと数千ドルらしい.

MRI Server

サーバルームには制御系,測定系のサーバ類が立ち並ぶ.サーバルームはどこに行ってもうるさいし,冷房ががんがん効いているために寒い.ちなみにMRIは測定器としてはかなり高額で,このUCSFに設置されているものでも$5 Millionくらいする.全世界に一万台くらいしか無いらしいが $5MM x 10k = $50Bn の規模と考えればそれなりのマーケットだ.

ところで,無侵襲,無障害で生体内を観察できるなんて,MRIはなんとハードコアな技術だろうと思っていたら,発明者の二人(Paul C. LauterburとSir Peter Mansfield)は昨年のノーベル生理学・医学賞を受賞していた.さすが.


Posted by toshi at 01:04 PM | Comments (1) | TrackBack

February 20, 2004

CodeCon2004

明日から三日間開催されるCodeCon2004に参加してきます.もし「この話聞いて来てほしい」などのリクエストがあったら連絡してください.


Posted by toshi at 12:32 AM | Comments (2) | TrackBack

July 09, 2003

コンテンツ流出時代のビジネスモデルは?

CNET Japanにコラム「コンテンツ流出時代のビジネスモデルは?」を寄稿しました.

読み手が読みたいように情報を読み、書き手がネット上の情報を使いたいように使い回す。情報の電子化もそれらのリンク付けも自動化が進む。ネットの発展はまるで意志を持った有機体の成長のようにすらなってきた。情報の発信者と受信者の区別、つまり「情報の所有領域」が曖昧になってきているP2P的な世界観の中で、どうコンテンツビジネスをすればいいのか。

これは最近個人的に関心を持っているテーマで,もともとは「情報ってどこまで細かくしたら課金できなくなるんだろう」という素朴な疑問に端を発しています.コラムで述べているような,リスクを取っていく姿勢はコンテンツビジネスのプレイヤーにとって不可欠であることはもはや前提であるとしても,いざ現実的な課題であるマイクロ課金,時価性の導入,コンテンツの分散配置・流通などを考え始めると,「値段が付く情報の最小単位は何ビット?」という本質的な疑問に答える必要があることに気が付きます.

さて,「ダイアモンドはどこまで刻んだら炭素になっちゃう」んでしょうか.


Posted by toshi at 04:13 AM | Comments (5) | TrackBack

July 06, 2003

『「なれっじまねじめんと」とかいうやつを、いち早く体現してやるのだ。ワハハ』

「社長がBlogを書け」を引用して頂いた「CIOのためのBlog活用法 」で梅田さんが

Blogを書きたいなんて思いもしない連中に無理やりBlogを書かせる必要なんて全くなく、「特殊カテゴリ」に属するGood Bloggerが「ここにこういうエキスパートが居るよ、こういうリソースがあるよ」(the key people, the key projects, the key resources)という情報をBlogで社内に発信していけばいいわけだ。
と述べているが,確かにこれは現実的な路線の一つだ.

また,John Patrickの

企業が「Blog Central」というサイトを作り、Bloggerを注意深く選考する。選考基準は、部分的にはその知識だが、より「their great ability to communicate, to share, to be well connected and feel rewarded by connecting the dots for others」で選ぶべきだ。
も,社内にBlogでの情報共有を根付かせるのに有効な方法だと思う.

しかし,NY TImesのWilliam O'shea がBlogs in the Workplace で紹介している米国企業でのBlogの社内利用の例はもっと身近で気軽なものだった.もちろん,「社長が書け」なんて大層な雰囲気はどこにもない.

At Community Connect, Mr. Tang's engineers use a service called LiveJournal to post updates about tasks like fixing server computers or configuring software. Hitting the upload button sends the text to a private site, viewable by the authors and their managers, including the date and time of the postings and, often, links to relevant Web pages.

"When I want to know something I check the Web log," Mr. Tang said. "It saves me the trouble of e-mailing people or yelling across the room to get a status update."

というCommunity Connectのタンさんの例ではサーバの修理やソフトの設定などのステータスアップデートを報告する手段として使われいているし,
Mr. Tang has also used blogs to coordinate group projects, like the recent process of interviewing job candidates for a programming position. The various people at the company who spoke to each candidate posted their comments on a password-protected Web log.
タンさんは採用活動での候補者の評価を共有する手段としてとも使っているらしい.

なにかと話題のGoogleでは

Google, the provider of Internet search services, has become a big user of blogs for communication among its employees and managers a result of the company's acquisition of Pyra Labs, the creator of the Blogger Web log service, earlier this year. On one internal blog, called Google Love Notes, the customer service staff posts thank-you notes from users. One is from a woman who nursed her sick dog back to health after researching the illness on Google; the posting includes a photograph of the healed dog frolicking in a stream. Another came from a woman who was able to find a long-lost love through Google and who happily reports that she wound up agreeing to marry the man's brother.

"It's a good pick-me-up," Jason Shellen, a Blogger manager at Google, said of Love Notes.

ユーザからの感謝状を掲示しておく場所としてBlogを使っているらしい."It's a good pick-me-up"とGoogleのBlogger managerが語っているように社員の士気向上に役立っているのは想像に難くない.

また,米国のケータイキャリアの大手Verizonwirelessでは

The telephone and wireless giant Verizon Communications uses a Web log to collect news and intelligence about the industry and competitors. "We used to spend lots of time e-mailing articles around but not keeping track of them," said Sean Byrnes, the lead architect on Verizon's project for Wi-Fi wireless Internet access. His group now consolidates such information in a series of topic-specific blogs.
業界の動向を追いかけるための情報デポとして利用されている.

William O'sheaさんの記事を読んで気が付いたのは,Blogを上手に活用している企業はBlogを電子メールの変わりに使っているという点だ.ベライゾンで「記事を電子メールであれこれやり取りしていたけれど,全然整理をしていなかった」という話はきっと誰もが耳が痛い話だと思う.私もかつてヒューレット・パッカードで働いていたときはカーリー・フィオリーナからの社員向けのメッセージも,お客様からの問い合わせも,仲間内でやりとりしていたの業界動向ニュースも,飲み会の約束もみんな同じメールボックスに届いていて,サブジェクトを見て大切なものをピックアップして見ていく,という使い方になっていた.もちろん,フィルタを設定したりしてそれなりに整理しようとは努力していたが,ディレクトリの数が増えすぎるとすぐに何がなんだか分からなくなってしまう.そのうち社長からのメッセージもどこかに埋もれてしまって,結局見ずじまいになってしまうことが多かった.そんなときにこうしたメッセージがテーマ毎のBlogとして発信されていれば便利だったろうなと思う.更新情報だけメールで通知されるようにしておけばアンテナに引っかかったものが来たときに該当するサイトに訪れれば,その話題について大切な情報の切り口を,前後の話の流れも含めて見ておくことができるからだ.

今更ながらにもう一つ気が付いたのは,Blogの社内利用では「人」がコンテンツの核になるとは限らず,「テーマ」が核となりうるということだ.これは社内利用では多くの人が一つのBlogに投稿することになるからであり,個人利用の場合のように「基本的に投稿者は一人」ということはあまり無いからである.これまで私はコンテンツの核としての個人を意識しすぎていたが,なるほど,多くの人をAuthorにしてしまえばWikiのような使い方ができるわけだ.

いずれにせよ,Blogは単なるツールに過ぎないので目的に応じて使い分ければいい,ということになるのだろうか.社長ががんがんメッセージを出していくのに使ってもいいし,社内のGuruを住まわせる場所にしてもいいし,上で紹介されているように,もっと気軽な情報共有の場として使ってもいいのだろう.

もし,これらを実現するのに一つハードルがあるとすれば,それは社内のITリテラシーだろうか.上の利用例はいずれもIT関連の先端企業での話であり,社内のITリテラシーが高いところばかりと見ていいだろう.大抵の企業では「Blogを使ってみない?」と提案したところで「へ?なにそれ?」となることが関の山だ.これは日本企業に限らず米国の企業だって同じ状況のはずだ.

オヤヂどもをどう教育するか.これは新しいことを始める若者達が常に悩まされる難題であるが,結局はcapsctrldaysで述べられているように

今はみんな始めたばかりだから、プライベートなことをバカバカ書いてるけども、いずれ、いろんな情報を発信して、お互いに参照しあって、壁の向こうが言ってる「なれっじまねじめんと」とかいうやつを、いち早く体現してやるのだ。ワハハ
というのが,可能性を切り開く姿勢なのかも知れないと思う.


Posted by toshi at 11:51 PM | Comments (4) | TrackBack

June 28, 2003

社長がBlogを書け

梅田さんの記事日本企業こそBlogに対して戦略的取り組みを は多くの反響を呼んでトラックバックも打ちまくられた.

社員に、社内Blogツールを与えて、それを使うべくencourageしたらいい。社員に、自分が面白いと思うことについて、しゃべり続けさせたらいい。その結果を刈り取って分類すれば、社員の頭脳をマップすることができる。

というボストングローブ紙のメッセージは「ひざぽんもの」の提案のはずなのだが,みんなの反響を見ると「なんかそれだけだとうまくいかないような気がする」と感じている人が多い.それはなぜか.

ひとつは,Blogは情報を発信するためのツールであって,情報を受信して分析するためのツールではないからだ.発信ツールとしては良くできているから,しゃべり続けるための手段としては申し分ない.社員にツールを与えてテーマを見つけさせ,毎日それについて得た情報と感じたこと,考えたことを書け.沢山書いてコメントとトラックバックを沢山もらったらそれに応じてボーナスをあげよう.経営陣の目にとまるような提案を書いたらコメントを直接して,実際に実施しましょう.まあencourageしようと思えばできなくはない.

しかし,「その結果を刈り取って分類する」ことができないのだ.リアルタイムに変化し,増殖していく分散型のコンテンツ群は分類することがそもそもナンセンス.Blogはテーマではなく,「人」を核に成長するコンテンツだから,分類するとしたらその単位は「人」になってしまい,これでは情報の分析には役立たない.例えば,梅田さんのコラムも人気があるのはテーマが「英語」×「IT」だからではない.梅田さんの生の視点をリアルタイムに見られるから面白いのである.

ボストングローブ紙の提案の問題点のもう一つはその方法が恐らく長続きしない,ということだ.Blogで発信しつづけるためにはコンテンツを生む才能も経験もこだわりも必要だし,何よりも「メッセージを出し続ける」という自己満足で自分をモチベートできるという特殊なカテゴリに属す人でないと無理だ.アワードで暗黙知の形式知への変換を促すナレッジマネジメントシステムが成功したという話は聞いたことがない.『blogでメシは食えないよ』と頭を掻く梅田さんを支えるエネルギーは原稿料なんかではなく,『毎日メッセージを送り続けることで若者達に日本を変える意欲を与えたい』という心意気そのものなのだ.

では,人そのものがテーマになってしまい,長続きさせるのが難しいBlogを会社組織で有効に活用するにはどうすればいいか.会社というテーマがそのまま自分という生き様と一致すべきな人,人に「メッセージを出し続ける」ことが仕事の人が,どの会社にも実は一人いる.そう,社長だ.従業員にBlogを書かせていいとこ取りを狙うのではなく,社長自らが社内や社外に向かってメッセージを出して行くためにBlogを活用すべきではないだろうか.Blogに書くようなことはない?そんなネタ無しの人は社長失格だ.書く時間がない?書くことそのものは誰かにやってもらえばいい.日本の会社の社長達がそんな感じに矢面に立っていろいろと発信し始めたらきっと世の中がひっくり返るだろうし,それに触発されて発言をし始める組織内の人も増えるだろう.社長と同じ土俵でコンテンツネットワークを張ることができるという「場」は巨大な組織であればあるほど皆のモチベーションに刺激を与え続けていくだろうし,これこそ組織運営にBlogを活用する「ならではの方法」だと思う.


Posted by toshi at 03:20 AM | Comments (12) | TrackBack

April 09, 2003

3GとWi-Fiの敵は既存の通信環境

3GWi-Fi、対立構造を読み解くで梅田さんがPermanet, Nearlynet, and Wireless Dataを引いて3GとWi-Fiの対立構造を紹介しているが,私はこの両者は必ずしも対立するものではないと考えている.

えいやと言い切ってしまうと,3Gはケータイ端末をつなぐための技術,無線LANはラップトップPCをつなぐための技術であり,この異なる端末環境は短期的には融合しないからだ.3GはラップトップPCをつなぐには通信コストがまだ高すぎるし,無線LANはケータイをつなぐには消費電力がまだ大きすぎる.確かに,マイクロプロジェクターで机にでかいスクリーンを投射し,フォースフィードバックがあるCanestaキーボードが搭載された,すこぶるパワフルで信じられないほど長持ちする,ポケットに入るようなケータイ端末が実用化されれば,複数の無線通信規格が端末あたりのエアタイムの争奪を始める構造も生まれうるが,これは現実感を持って語るには少し遠すぎる将来の話だ.

対立構造があるとすれば,3Gと既存の2.5G,そしてWi-FiとxDSLをはじめとする既存のブロードバンドネットワークサービスの間である.私は今3Gにも加入していないし(そもそも今住んでいるバークレーは田舎でケータイの電波が届きにくいのだけど),無線LANサービスにも加入していない(自宅でラスト数フィートをつなげるのに802.11gを使っているけれど).のどが渇いても我慢できるがパケットが届かないと我慢ができないほどの「繋がり症候群」の私でも2.5GとADSLで生活に困っていないため,安くなるなどのインセンティブでも無い限り,これらをそれぞれ3GやWi-Fiに乗り換える必要がない.

確かに802.16や802.20(*1)が超低消費電力のチップに実装されれば無線LANと3Gが争う局面が出てくる可能性はある.しかしその場合でも既存のインフラからのアップグレードを強要し,一方のみの選択を余儀なくされるような「ものすごいケータイ端末」でも登場してこない限り,やはり両者は共存していくことになるだろう.

個人的には3Gは使いたいし(*2),無線LANのホットスポットサービスももっと普及して欲しいと願っている(*3).どちらも便利なサービスであることは間違いないからだ.しかし,ここで指摘したいのは,両者が争うべき対象は既に普及した既存の通信環境であって,これから普及していく新しい通信規格ではないということだ.

(*1) ところで,802.16は802.11と802.20の速くてポータブルといういいとこ取りをした規格だが,その先割れスプーン的な仕様の中途半端さは支配力の確保が必要なキャリアには受け入れられにくいだろうと私も思う.

(*2) 実はMoblogしたくて仕方がないのだが,Hiptopは画質が悪すぎるし,米国の3Gサービスで使えるカメラ付きの端末はまだ普及していない.

(*3) ちなみにホットスポットサービスは無線インターネットサービスと思われているが,本質的には既存の有線インターネットサービスと同じだ.単にラスト数フィートを無線でつないでいるだけで,スターバックスのテーブルにRJ-45ジャックを敷き詰めてもビジネスモデルは変わらないからだ.要は普通のISPで単に「接続元が固定された公共の場」になっているというだけの話.


Posted by toshi at 10:18 PM | Comments (1) | TrackBack

April 08, 2003

バグダットのライブカメラ

渡辺千賀さんが

インターネットにアクセスできて、しかも英語を厭わなければ、莫大な情報を入手することができる。リアルタイムで戦争を両側の立場から見ることまでできてしまう時代になった。
と述べているように,インターネットによって身の回りの情報は溢れ,生のソースに直接個人がアクセスできるようになると,いよいよ個人の情報を解釈する能力が試されるようになる.自分にとっての真実は何かを決めるのは自分.それは決して楽なポジションではないが,それはネットによって得られる自由に伴う責任だと思う.

バグダットのライブカメラ関連へのリンク
Macでそれらを同時視聴するためのHTMLファイル

煙の上がる現場から生中継されてくる,何を言っているかさっぱりわからない泣き声混じりのアラビア語のレポートと,スタジオでスーツを着たCNNのアンカーマンのコメントを並べて再生してみると,まるで「さあ,おまえはどう咀嚼する?」という質問を突きつけられているようだ.


Posted by toshi at 01:19 AM | Comments (0) | TrackBack

April 03, 2003

Google News Search から RSS を生成する Perl スクリプト

トップページ右の「Google News Search: RFID はなに?」という問い合わせがあったので簡単に.これは私が今関心のあるキーワード,RFIDをGoogle News Searchで検索した結果の一覧で,RFID関連のニュースリストになっている.検索キーワードは気分によって変えたり,追加したりする予定だ.

RSSへの変換に使っているPerl スクリプトはここに置いてある.友人のいわくんがPHPのこれをPerlに移植してくれたものにちょっと手を加えたものだ.Movable Typeで使う場合はMT-RSS feedを入れるといいだろう.


Posted by toshi at 02:43 PM | Comments (6) | TrackBack

April 02, 2003

情報が意識を持ってつながっていく現象: blog

梅田望夫さんのblogがCNETで再開した.多くのtrack backで指摘されているとおり,商業サイトとしてMovable Typeの採用は今後のニュースサイトのあり方を示す画期的な試みだと思う.梅田さんによると仕掛け人のCNET山岸さんはなんと25歳.今後の展開が楽しみだ.

BLOG現象ゆえに、今まで簡単には見えなかったものがどんどん見えるようになったという側面と、意味のあるコンテンツ自身が現実に激増・増殖しているという側面の両方がある。

と梅田さんが指摘するように,blogの本質は,様々な情報と主張が有機的につながっていき,あるテーマについての情報空間が生き物のように形成されていくその姿にあると私は思う.様々なネット上の情報のあり方(ウェブページ,メール,掲示板,日記システムなど)を数珠繋ぎにする作業をある程度自動化するプロトコルを定義したという点こそが,様々なblogシステムの功績だ.今はまだ敷居の高い仕組みだが(このMTも正しく動作させるのはなかなかどうして骨が折れる),今後はインターネット端末の標準的なアプリケーションのひとつになってくるだろう.異なるblogシステムの互換性はまだこれからといったところだが,これにRFCなどによる標準化の動きが出てくると面白くなってくるはずだ.


Posted by toshi at 09:49 AM | Comments (3) | TrackBack

March 20, 2002

青年たちよ,大志を抱け

http://it.nikkei.co.jp/it/njh/njh.cfm?i=20020318s2000s2

日経ネット時評にコラムを掲載しました.日本人を応援する曽我さんのメッセージが多くの人に届くことを期待しています.


Posted by toshi at 02:51 AM | Comments (0) | TrackBack

January 01, 2002

そして新たな一年が始まる

「昨年は激動の年だった」と昨年も書いているが,昨年こそ個人的にも一般的にも激動だったと思う.日本のマスコミでは「経済の閉塞感」がキーワードになっているようだが,渋谷界隈を歩いていると,お洒落な若者たち,町の電飾,人混み,客寄せのかけ声などから感じるその町の活気と「閉塞感」の微妙なずれに違和感を覚える.ラテン系の開き直りとも少し違うその「ずれ」は何を意味するのだろう.日本人の潜在的な活力の現れなのか,それとも感覚の鈍さの現れなのか.

昨年は様々な方々にお世話になりました.
本年もよろしくお願申し上げます.
どうか皆様にとっても良い一年でありますように.


Posted by toshi at 01:17 AM | Comments (0) | TrackBack

December 14, 2001

社会問題に技術で取り組む米国西海岸の教育研究機関

http://it.nikkei.co.jp/it/njh/njh.cfm?i=20011211s2002s2

バークレーに来て一番刺激を受けた感覚,「技術×ソシアルアントレブラナーシップ」について書いてみました.


Posted by toshi at 05:45 AM | Comments (1) | TrackBack

April 19, 2001

米映画業界の銃口がGnutellaに

http://www.zdnet.co.jp/news/0104/18/e_gnutella.html?1304011710

これは「姿勢を示す」というのが彼らの意図なのだろう。

本来彼らがやらなくてはならないことは

・なにが違反でなにが違反でないのかを明確にすること

であり、彼らが必要としていることは

・それを管理できる方法

のはずである。しかし、

『全米レコード協会(RIAA)は3月に,Gnutellaは使い方が難しい上,ネットワークの信頼性も高くないため,取り締まりを行ほど大きな脅威ではないとの見方を示している。』

なんて言われると彼らも前者を定義しきれていないことは想像に難くなく、HTTPより上のレイヤーでパケットフィルタリングを各ISPが行うのも現実的ではないため、後者も抜本的な方法が無い、というのが結論になってしまう。

最終的には互いに牽制しあって「道徳」とか「モラル」という曖昧な概念で着地点を探す、というのが現実的な動きになるのであろう。

教育によって「モラル」を育て、法律によって「抑止」を行うと。なんだかそれはそれで現実世界と同じでいいのかもしれない。

実際には立法、司法、行政に相当する機関が私たちの「この世界」には存在しなく、誰もそんな大それたものを運営するリスクや責任を取るつもりがない、という状況が構造的にできあがってしまっていることが実は課題なのだと思う。

RIAAやMPAAが単に警告メール(実は文面を読んでみたい)をばらまくだけではなく、
「セキュリティ技術開発企業への投資」とか
「子供へのインターネット教育を支援するNPOへの寄付」なども
行ってくれるのであれば、応援したくなるのだが。

映画も音楽も業界としては売るほどカネ持っているわけだから、それくらい期待したって罰は当たらないはずだ。

物事を動かすことができるサイドの人たちには「ガキくさい」行為で慌てる姿をさらして欲しくない。オトナでしょ。


Posted by toshi at 04:24 AM | Comments (0) | TrackBack

April 06, 2001

MIT、Web上で講義資料を無償公開

http://japan.internet.com/busnews/20010405/10.html

これを究極の「知」のオープンソース化と言わずしてなんというのだろうか。今後もこうしてrawな情報は誰にでも手に入るようになってくるだろう。重要なのはそれを解釈する力を養うことだ。


Posted by toshi at 01:27 AM | Comments (0) | TrackBack

December 02, 2000

電話番号がURLをしのぐ日が来る?

http://www.zdnet.co.jp/news/0011/29/e_url.html?1e0b001610

答えは NO である。

 URLに番号のエイリアスを与えるビジネスは他にもいろいろとあるが、個人的にはどれもナンセンスだと思っている。もともとネット上で通信相手を特定するための番号は IP アドレスとして既に割り振られているのだから。

 仮に www.yahoo.com というURLが使いにくいのなら、代わりにIP アドレス 204.71.200.75 を使えばいい。しかし、もともとはこの IP アドレスが覚えにくい数列であったため、Domain Name System が世界レベルのデータベースとして運用されるようになったのだ。 DNS が無意味な数列と意味のある URL を相互に変換してくれる。

 もともと数列だけであった IP アドレスに URL というエイリアスを割り当てる仕組みが DNS である。これにさらにもう一度番号のエイリアスをかぶせてカネ儲けを企むのであれば、よほど魅力的な value が無いと成功しない。

 その value は何かと問われたなら、電話網とインターネット網の相互乗り入れだと答える。個人や企業などの IP アドレスもしくはそれに代わるエイリアスを端末に入力するとお互いの状況に応じて Web サーバがリクエストに答えたり、電話が鳴ったりするのだ。これは IPv6 とVoIP が世に浸透すれば決して実現不可能な話ではないし、きっと電話ビジネスに携わっているプレーヤであれば誰もがその可能性を検討していることであろう。

 冒頭に紹介した電話番号を URL に変換するサービスは確かに手元の電話番号から直接サイトに飛べるようになる、という点で便利ではある。しかし次世代のネットワークで電話網とインターネット網の統合が進めば IP アドレスが電話番号に取って代わる可能性も高い。そうなるとこのサービスは過渡的な期間のみ利用されるにとどまってしまう。

 ところで、実は IP アドレスと URL は一対一対応ではない。単一の URL へのリクエストを複数の IP アドレスで受け止める負荷分散の仕組みや、複数の URL へのリクエストを単一の IP アドレスで受け止めるヴァーチャルホストの仕組みなどは現在では一般的に使われている。電話の世界でも代表番号などとしてこのエイリアス機能は電話屋のビジネスの一部になっている。

 エイリアスビジネスは既存の技術で実現可能であり、切り込み方によってはかなり面白いことができるはずである。P2Pビジネスにおいても「どのように相手を見つけるか」という大きな課題に対してエイリアスという仕組みは避けてとおれない議論である。

 さて、ケータイP2Pではどうやって人を見つけましょうかね。個人的には、例えば John Doe と入力すると世界中の John Doe が一覧されたりする、なんてことになると怪しい楽しさがあるのだが‥。


Posted by toshi at 12:47 AM | Comments (0) | TrackBack

November 29, 2000

メモリアクセスも、自由な通信もできない JAVA enabled i-mode 端末

http://www.zdnet.co.jp/news/0011/28/java.html

結論から言うと、さすがに手堅く賢明な仕様にしてきた、ということに尽きるだろう。

 近々登場する JAVA enabled i-mode 端末は非常に限定的な仕様で公開されるようだ。まず、JAVA アプリケーションは自分がダウンロードされたサーバとしか通信ができない。端末同士の P2P なんかもってのほかである。次に、JAVA アプリケーションは電話帳などの端末のメモリを参照できない。サードパーティ製の便利な PIM ソフトが登場すること当分は期待できない。

 こうした窮屈でつまらない仕様がなぜ賢明か。理由は二つある。ひとつはセキュリティと安定性である。単独の無線キャリアとして抱える顧客数が世界最大の i-mode サービスは何をやるにしても世界初の試みであり、注目の的である。少しでも隙を見せれば i-mode 端末向けのウィルスをばら撒かれてしまう。電話帳を吸い出してどこかに集めるような悪質なウィルスが出回ったりしようものなら、それこそ惨劇だ。また、 P2P で通信量も通信料も増えればキャリアとしてうれしいことはうれしいが、予測も制御もできないネットワークレイヤーを勝手に作り出されてはそれにインフラが耐えるかどうか判断できない。新端末発売直後にネットワークが落ちまくり、ということになればキャリアとしての面子がつぶれかねない。

 もうひとつの理由はサービスプロバイダとしての主導権を強固に維持するためには Hub & Spoke の「Hub」を押さえる必要があるからだ。世界から注目される i-mode はこれまでサービスを揃えかつ押さえることで勝ちつづけてきた。新しい JAVA ベースのサービスもしっかり支配下に収めていくことが勝者でありつづけるための条件なのである。「Hub」との通信を限定することが即ち支配力の維持に繋がる。

 勝者が勝者でありつづけることに固執すると取れるリスクがいつの間にか減っていく。その取れないリスクを後発のプレーヤが積極的に取っていくことでマーケットが活性化され、競争の結果エンドユーザがハッピーになれば嬉しい。

 次世代ケータイの実用化で世界の先陣を切る日本が世界の手本になれるかどうか。これからがいよいよ面白くなってくる。


Posted by toshi at 09:03 PM | Comments (0) | TrackBack

November 28, 2000

A Star Wars Defense to Hackers

http://www.wired.com/news/technology/0,1282,40297,00.html

DoS (Denial of Service)攻撃とは通常、特定のサイトに立て続けのアクセスを行うウィルスをばら撒き、感染が十分に広まったしかるべき後に同時に起動させるという厄介な攻撃である。攻撃元が広範に分散しているため、Webサーバが80番ポートをインターネットにさらしている限り、理論的に防ぎようが無い。

 University of Washington の doctoral candidate である Stefan Savage 氏が開発したシステムはISPに導入することで悪質なパケットをフィルタリングし、DoS 攻撃防ぐもののようだ。確かにあらゆる ISP がこうしたインテリジェントパケットフィルタリングを行うようになれば、DoS 攻撃を止めることができるかもしれない。

 問題はその防御システムを導入するコストが結局エンドユーザの通信料に跳ね返ってくることだ。システムを導入すべきなのは攻撃される Yahoo.com や Amazon.com ではなく、潜在的な攻撃元となるエンドユーザが契約する ISP だからだ。

 必要なサービスが落ちるのはみんなが困るからそれを防ぐための費用はみんなで分担すべきなどという論理で ISP は投資家を納得させ、エンドユーザは知らないうちにその負担を課せられることになるだろう。

 どんどんインターネットの構造は複雑怪奇なものになり、あちこちでわけのわからないコストが積み上がっていく。Hub & Spoke 型のネットワークは一体どこに落ち着くのだろうか。必ずしも P2P 型のネットワークは万能ではないが、今後の新しいプロトコルは Hub & Spoke 型での教訓を十分に反映させたものである必要がある。

 ウィルスを作る技術に最も熟知しているのはアンチウィルス関連企業である、というのは良く聞く皮肉だ。しかし、戦争を起こしては軍需産業でボロ儲けをしていたかつての怪しい国々と同じことはしないで欲しいと願うばかりである。


Posted by toshi at 02:55 PM | Comments (0) | TrackBack

November 24, 2000

EC関税回避策としてPS2にBasicを追加し発売

http://www.theregister.co.uk/content/1/14534.html

コンピュータとゲーム機の関税が異なるのもかつては特に問題なかったのかもしれないが、メディアミックスが進む現在、そのような区分の仕方が無意味になってきている。ナンセンスにナンセンスで応えるソニーの喧å˜